2010年5月。 毎日のように、普天間基地問題のことがニュースになっていました。 鳩山元総理は、衆院選のとき、「最低でも県外、できれば国外」と言いました。 つまり、普天間基地は撤去するべきだし、沖縄に代替施設をつくることはないと明言したのです。 沖縄の基地負担は減らすべき、という考え方が根幹にありました。 連立していた社民党も、その考え方を支持しました。 しかし、アメリカ側は、沖縄(具体的には、辺野古)に代替施設を設けるべきといいました。 そうでないと・・・ ・普天間基地の撤去には応じられない ・グアムへの海兵隊移転は無理 とアメリカ側は言いました。 沖縄の人たちは、普天間基地残留にも、辺野古への移設にも反対していました。 辺野古では、毎日座り込みが続いていました。 しかし、鳩山元総理は、腹案は持っているといいつつ、具体的な案を示しませんでした。 そして、徳之島への移設という案も浮上してきました。 徳之島では、集会が開かれ、反対が叫ばれました。 しかし。 5月末、鳩山元総理は、辺野古への基地移設に同意。 アメリカの主張に屈してから、突如として辞任してしまいました。 鳩山元総理は、「自分は『抑止力』に対する理解が足りなかった」というようなことを言いました。 2010年6月12日、「これはおかしい」ということで・・・ 沖縄に赴き、沖縄の文化のこと、基地のこと、沖縄戦のことを学んできた者が集まりました。 まず、基地問題は「沖縄の問題」ではない、というところから考えていきました。 そして、とりあえず、署名をつくって、うったえていくことにしました。 なので、署名の中身を考えていきました。 沖縄の基地負担は減らすべき、というところに集約されるだろうと感じました。 以下にまとまりました。 1「普天間基地の閉鎖・撤去を求めます」 2「沖縄県内への移設に反対します」 それから、趣旨に賛同してもらえないかと思い。 高校生が、様々な人に拙いメールや手紙やFAXを送りました。 嬉しいことに、多くの人から、返信が返ってきました。 そうして今に到っています。 |