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2005年度
2 日中対話


中国の人たちはいったい何を考えているのだろう。
当時中国では、各所で反日デモが頻発していました。
日本のメディアはそれを「偏狭なナショナリズム」と叩きました。

けど本当のところはどうなのだろうか?
それを知りたいと思った高校3年の人たちが有志を立ち上げました。
まずいったい何が聞きたいのか、ということを話し合いました。

・いまの靖国神社についてどう思うか?
・首相の靖国の参拝のことはどう思うか?
・今の日中関係についてどう思うか?

そんなことを是非聞いてみたいということを話しました。
考えた結果、やっぱり面と向かって話してみたい、とみんな思いました。
そこで、日本語を学ぶ大連の大学生の人とコンタクトをとり、話してみることに決定。
ネット通信で、日本の飯能と、中国の大連を結びました。



中国の大学生の人たちはとても穏やかでした。
生徒の女の人が3人いて、あと大学の教員がいました。
彼女たちの片言の日本語を大学の教員が通訳してくれました。

日本語を学んでいるけど、そこまで日本に愛着がある様子ではない。
でも、けっこう日本語が上手でした。

彼女達は、反日デモはおかしい、と語っていました。
あんなことをやっても何にもならないと語っていました。
靖国神社のことについては詳しくは知らないみたいでした。

日々の生活のことにはなしがうつると・・
大連の学生の人は朝5時に家をでていたそうです。
普通の自森生よりも全然早いのでびっくりしました。
そしてみんな勉強を毎日毎日頑張っているようでした。



終わったあと。
「中国人は隣人なんだと実感した」と語っていた人がいました。
同じように日々を学んで過ごしている、年齢がそれほど違わない大学生達。
べつに喋る言葉が違うだけで、他に大きな違いはないような気がしました。
どうして反日デモが起こってしまうのだろうか、と考えてみました。

やはり誰かがあおっているのかも知れない、と思いました。
燃え残りの灰をあおり、もう1度火を燃え上がらせようとしているのではないか?
それは別に中国政府だけがやっている、ということではない気がします。

「偏狭なナショナリズム」をあおっているというのなら・・・
日本政府の行っていることも同じ穴のむじなではないか?
そんな気が少ししました。



●2005年度 憲法を考える会
   1 そもそも憲法ってなに?
   2 日中対話
   3 今井紀明さんと喋る

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