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2005年度
3 今井紀明さんと喋る


2004年4月、イラクで3人の日本人が拉致・拘束されました。
日本人が武装勢力に拉致された、という衝撃的な事件でした。
その3人は日本政府の警告を無視してイラクへ行っていました。
この事件は日本で大きな波紋を広げました。

その後、3人は解放され、無事帰国します。
そのとき、日本は3人をまるで犯罪者のように扱いました。
政府やメディアはこぞって「自己責任論」を訴え、国民もそれに頷きました。
それは本当に正しかったのでしょうか・・・?



2005年11月10日、今井紀明さんが自由の森学園にきました。
今井紀明さんは拉致された日本人の中の1人です。
彼は自分に起きた出来事を語ってくれました。

日本ではものすごく批判されました。
でも今井紀明さんは実は海外では賞賛されていたのです。
事件後、ハーバード大学にいたら、仲間達からたたえられたそうです。

あの事件ではっきりしたことは・・
国民の多くは政府・マスコミの言葉に抵抗できないということです。
国民は政府の言葉を鵜呑みにして、「自己責任」の大合唱を応援しました。
どうして日本はそんなろくでもないことになってしまったのだろうか。
戦前を思い起こさせるなぁ、という気がしました。



その後、座談会が開かれました。
今井紀明さんを講演に呼んだ人が集まりました。
クレスコの2006年1月号にそのことが詳しく掲載されています。

今井紀明さんは捕まったときより、帰ってきてからが辛かったと語りました。
日々、批判の手紙が送られてきて発疹ができたそうです。
日本人って本当に残酷だよなぁ、と思いました。
人をいたわることを知らないのかなぁ?

日本の中には逼塞してむしゃくしゃしてる人たちで満ち溢れています。
あの事件はそういう人たちの標的にされたのかも、という生徒もいました。
僕もそうかもしれない、と思いました。

管理主義を脱して、イラクへ行った若者。
その存在を疎ましく思う人はたくさんいると思います。
人は自分とは比べ物にならない凄い若者に、嫉妬を抱くものです。
とういう偏屈な人たちが今井紀明さんらを叩いただろう、とぼくは思っています。



今井紀明さんの行動は、意味のある素晴らしいものだったと思います。
「動ける若者」というのは彼のことだなぁ、と感じました。

「みんな横一列に並びましょ、はみ出しものは人でなし」 という日本の全体主義。
それをぶち壊せるの今井紀明さんや、彼のような若者だと思いました。
自由の森学園は、「動ける若者」を生み出せる場所になるのか。
僕や周りのみんながそういう若者になれるのか、という問い。
とてつもなく難しいことだなぁ。

同じくイラクで人質になった人・高遠菜穂子さん。
彼女は9条世界会議で喋っていました。

6 9条世界会議 1日目第二部 5/4




●2005年度 憲法を考える会
   1 そもそも憲法ってなに?
   2 日中対話
   3 今井紀明さんと喋る

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